誤用に注意!英語の句読点の使い分け方

2023/10/10

文章を読むうえで必ず目にする句読点
日本語でも「。」(句点)や「、」(読点)の有無が文章全体の読みやすさに大きく影響しますが、実は英語における句読点にはさらに多くの種類使い分けが存在しています。
そこで今回は、特によく使われる英語の句読点についてそれぞれの役割や違いを詳しくご紹介します。

カンマ[ , ]

英語において最も基本的な句読点である「カンマ」は、文頭に副詞句や接続詞を置く際に併せて使用されることでつなぎの役割を持つほか、文中で3つ以上の単語が羅列される際の区切りとしても使われます。
ちなみに日本でも、ビジネスの場などでは数字を3桁ごとにカンマで区切ることが基本のマナーとされています。

ピリオド[ . ]

カンマと見た目がよく似た「ピリオド」ですが役割としては大きく異なり、日本語の「。」(句点)と同じく文末に付けることによって一文の区切りを表します。
なお、終止符で用いられるピリオド以外の「.」は「ドット」として表現され、「Dr.」や「a.m.」といった省略語やアドレス等にも幅広く使用されているので、読み分けには十分注意しましょう。

コロン[:]

「コロン」もカンマ同様に文章を繋ぐ役割を持ちますが、違いとしては後半の文章が前半の文章を要約説明する際に使用されるという点です。前半に置かれた単語や短文に関して、具体例の提示引用文の挿入をしたい際には特に便利な句読点です。日本語でいえば「つまり」や「すなわち」といった意味になるため、前後の文章はイコール関係のイメージといえます。

セミコロン[;]

コロンとよく似た形の「セミコロン」も、コロン同様に文と文を繋ぐ役割があるため使い分けが難しいとされていますが、セミコロンはその形の通りピリオドとカンマのどちらの要素も併せ持ったイメージで、区切りの強さとしても両者の中間的な立ち位置に存在します。
文中で接続詞や終止符を繰り返し使用するよりも全体が読みやすくなることや、コロンのイコール関係よりも前後の文章の関連性を強調できる点から、あらゆる場面で活用されています。

まとめ

このように、英語の句読点は日本で使用されるものよりも使い分けが複雑で、同じ文章でも句読点の抜け漏れや書き間違いによって意味が大きく変化するケースもあります。
単語や文法の豊富な知識をもっていても、句読点の意味や使い分けを正しく理解できていなければ確かな英語習得にはつながりません。それぞれの役割をきちんと把握して、英文の作成や読解に役立つ知識を身につけましょう。

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